記事タイトル
1日で歯周病で保存不可能な上顎すべての歯を抜歯した後7本のインプラントを埋入し仮歯を装着するまでの治療の流れ
残念ですが、上顎すべての歯を残すことができず抜歯予定の患者様で
す。患者様はインプラントで(固定式)ブリッジを希望されました。
ではどのように治療をしたらいいのでしょうか?このように広範囲で
治療をする場合、治療期間中の患者様のQOL(生活の質)をなるべく
落とさないようにしながら、治療を進めることが大切です。患者様は
仕事の都合上歯がないのは困るということです。インプラント治療期
間中入れ歯ではなく固定式の歯を入れてほしいという希望があります
。即時荷重という治療方法が確立されていない時期はこのようは症例
では治療期間中患者様には総入れ歯で辛抱していただきましたが、現
在では一日の治療で抜歯とインプラント埋入と仮歯の装着まで行うこ
とができます。(ただし骨の状況では不可能な場合もあります)
1,インプラント治療前
赤い矢印の5本の歯を抜歯します。
2,抜歯とインプラント埋入
抜歯と同時にインプラント7本のインプラントを埋入します。ISQ(イ
ンプラント安定指数を測定し70以上の数値であれば即時荷重ができま
す)を測定後5本のインプラントに土台(黄色い矢印)を装着します
。レントゲン画像では赤い丸印の部分に7本のインプラントが埋入し
てあります。
3,仮歯の装着
術前に製作しておいた仮歯を装着して1日の治療は終了です、治療時間
は7~8時間です。歯肉が治癒しインプラントが骨と結合すれば被せ物
(材質はジルコニアセラミック)の製作に入ります。