当クリニックのインプラント技術について

長島デンタルクリニックのインプラント技術

失った歯の機能を補う補綴(ほてつ)治療のひとつに、顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋入して人工歯を固定する「インプラント治療」があります。京浜急行「横須賀中央駅」徒歩4分、長島デンタルクリニックは、その名のとおり豊富なインプラント治療の実績を持つ歯科医院です。新しい技術を積極的に取り入れ、確実性の高い治療をご提供しております。

他院で骨が薄い、足りないという理由等で断られた患者様も、どうぞお気軽にお問い合わせください。こちらでは、当クリニックのインプラントシステムをご紹介いたします。

当クリニックのインプラント紹介動画

多様な症例に対応可能な当クリニックのインプラントシステム

HAインプラント

当クリニックではアメリカジンマー社製のスプラインHAインプラントを10年間で約3500本埋入したうち95%の患者様に使用いたしました。
そのうち65%が抜歯即時埋入の患者様です。インプラント埋入部位に抜歯が必要な場合には、はじめに抜歯を行い、数カ月待って抜歯した部分が治癒した後にインプラントを埋入します。
スプラインHAインプラントは抜歯と同時にインプラントを埋入できますので、抜歯をして数カ月歯肉が治癒するまで待たなくていいのです。そのため早く治療が終わりますし、早く噛めることができます。

HAインプラント

スプラインHAインプラントはチタンの表面にHA(ハイドロキシアパタイトの意味です。)を50ミクロンの厚さでコーティングされた人工歯根です。
チタンインプラントにはない骨伝導能があり、チタンインプラントでは手術対応が困難な場合が多い抜歯即時埋入(抜歯と同時にインプラントを埋入する方法)や上顎奥歯で顎の骨が薄く、柔らかい症例に、短期間で顎の骨としっかりと生化学的に結合(バイオインテグレーション)します。
そのため骨が足りない場合には前もって骨を作るGBR法を回避でき、手術回数や治療期間の短縮が可能となり患者様の日常生活への負担軽減につなげることができます。

インプラントの埋入方法

インプラントの埋入方法はお口の状況により3つに分けられます。

1

成熟側埋入

抜歯後6カ月以上経過し、歯肉や歯槽骨は完全に治癒している状態でインプラントを埋入します。

2

抜歯待時埋入

抜歯後6カ月以内で、歯槽骨は完全に治癒していないが、歯肉は治癒している状態でインプラントを埋入します。

3

抜歯即時埋入

抜歯と同時にインプラントを埋入します。

GBR(Guided Bone Regeneration 骨再生誘導)

欠損した骨を再生する為の治療方法で、インプラント治療の場合には、歯周病等で骨が大きく吸収しインプラントを埋入するのに必要な骨の厚みや高さを再生を促します。

骨伝導能とは

骨再生に必要な細胞が周囲組織から供給され、骨形成の足場として機能する性質です。
チタンインプラントはインプラントを骨の中に埋入すると周りの骨からの骨再生で結合します。
HAインプラントはインプラントの骨の中に埋入すると周りの骨からの骨再生だけでなく、インプラント自身にも骨を再生する能力がある(足場になります)ので、難症例とされる骨が足りない場合でも、骨と結合する時間はチタンインプラントと比べ早いのです。

チタンインプラント HAインプラント

オッセオインテグレーション(Osseointegration)

これはチタンインプラントと骨との結合様式を表わします。電子顕微鏡レベルでインプラントと骨とは50%~60%の接触率で完全には接触していません。

バイオインテグレーション(Biointegration)

HAインプラントと骨との結合様式を表わします。
電子顕微鏡レベルでインプラントと骨とは隙間なく100%カルシウム結合されています。

HAインプラントについて詳しくはこちら

ソケットリフト

ソケットリフトは、上顎の骨が薄くてインプラントを埋入しても十分に固定できない患者さまに対する治療法です。上顎洞という顎の上にある空洞に歯の生えていた部分から人工骨などを入れ、空洞の底を押し上げて骨の厚みを確保することで、骨の薄い患者さまにもインプラント治療が適用可能になります。

ソケットリフトについて詳しくはこちら

スプリットコントロール

一般的にはインプラント体の周りに1mmの歯槽骨があればインプラントは埋入可能といわれていますが、インプラント体の幅より、骨の幅が小さくなるほど、骨の吸収が進むと(この状態の骨を狭窄歯槽骨と呼びます)と、インプラント埋入が不可能となります。
そのため骨の中心にディスクで刻みをいれて、ドリルでその骨を水平的に広げてインプラントが入るスペースを確保する方法をスプリットコントロールまたはリッジ エキスパンジョンといいます。一般的には骨が硬い下顎より、広げやすい骨の柔らかい上顎の前歯や小臼歯部に適用されます。

スプリットコントロールの形成手順
スプリットコントロールの形成手順

1. 高さは十分ありますが、幅が薄く細い顎の骨です。

スプリットコントロールの形成手順

2. ディスクという器具を用いて顎の骨をおし拡げるために、スプリット(割れ目)を骨頂部に形成します。

スプリットコントロールの形成手順

3. スプリットに沿って、細いパイロットドリルを用いて、インプラントを埋め込むためのくぼみを作るためのパイロット孔(細い穴)をつくります。

スプリットコントロールの形成手順

4. スレッドフォーマー(骨を削るドリル)を使用し、順次ドリルの太さを大きくすることで骨をおし拡げ、穴を形成していきます。

スプリットコントロールの形成手順

5. 形成した穴にインプラントを埋め込んで完了です。

スプリットコントロールの長所・短所
  • 長所

    ・骨の外側に骨を増大するGBR法とは異なり、骨の内側に骨を作るスプリットクレストは将来骨が吸収するリスクは軽減されます。
    ・GBR法より、術後の腫れや痛みは少ない場合が多いです

  • 短所

    ・広げる骨が硬い場合は、処置中に骨が破折する可能性があり、骨の再生量が低下する可能性があります。
    ・インプラントが計画通りの方向に埋入できず、上顎前歯においては審美的に外見を損なう場合があります。
    ・骨が破折し埋入が不可能になると、治療計画を根本から変更を余儀なくされることがあります。

抜歯即時埋入法

歯を抜かなければならなくなった場合、抜歯と同時にインプラントの埋入を行う治療法です。抜歯窩に埋入するため、切開の必要はなく、腫れや痛みがほとんど出ません。数年前までは非常に難しい治療法とされていましたが、現在では技術革新によって広く採用される治療法となってきました。ただし、高度な技術と経験が必要とされます。

当クリニックでは歯科用CT設備を導入しており、術前に骨幅や骨の形態を3次元的に捉えられるので、安心しておまかせください。

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合、骨の厚みが足りない時は、ソケットリフト、またはサイナスリフトという方法を用いて骨の再生を図ります。サイナスリフトはまず歯が生えていた部分の側面の歯肉から人工骨などを入れ、骨がしっかりと形成されるのを待って(3~6か月間)インプラントの埋入を行います。術後の腫れや痛みが大きい、治療期間が長いというデメリットはありますが、これによって骨の厚みが足りない患者さまにもインプラント治療がご提供できます。

CGF・AFGによる再生治療

当クリニックではCGF(Concentrated Growth Factors)やAFG(Autologous Fibrinogen Glue)を豊富に含む、「完全自己血由来フィブリンゲル」をインプラント治療に用いています。患者さまご本人の血液からつくるゲルによって、骨の再生や治癒を安全に促すことができます。

出張オペについて

出張オペについて

当クリニックの院長・長島悟は「Zimmer dental spline implant 」の公認インストラクターです。多いときには年間362本というインプラントの埋入実績があり、定期的に講演会やセミナーも行ってきました。当クリニックでは「インプラント治療についてきちんと指導を受けたい」という歯科医師の方のために、出張オペをうけたまわっております。

出張オペ実績地域:鎌倉、横須賀、横浜、川崎、町田、沖縄など

難症例の患者さまをお持ちの方や技術を身につけたいとご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。患者さまとともに当クリニックにご来院いただき、専用オペ室で手術を行うことも可能です。
※地域や状況によっては、ご依頼を受けかねる場合もございます。あらかじめご了承ください。

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