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上顎に4本のインプラントを埋入してインプラントオーバーデンチャーを装着した症例
1、インプラント埋入前
上顎が重度の歯周病で今後保存することは不可能で、抜歯後どのよう
な治療方法があるのか知りたいという理由で来院された患者様です。
このように上顎のすべての歯が喪失した場合インプラントによる治療
方法は二種類あります。まずはインプラントを4本~8本埋入して10歯
~12歯つながったブリッジを装着する方法ともう1つはインプラント
を4本~6本埋入して義歯を安定させる方法です。患者様には両者の長
所や欠点さらには費用や治療期間を説明し、患者様からはインプラン
トオーバーデンチャーで治療を進めることになりました。
2、インプラント治療後
歯周病に罹患した上顎すべての歯は抜歯し、インプラントは4本なるべ
く上下左右均等な間隔に埋入しました。上下入れ歯は保険適応のレジ
ン床としましたが、噛む力や顎の形状さらには噛み合う対合の歯の状
態や被せ物により入れ歯が破折するリスクが高まりますので、保険外
対応の金蔵床に変更することも必要となります。