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ノンクラスプデンチャーでは違和感が強いので、前歯3本をインプラントで治療を行った症例
１、インプラント埋入前
上の前歯が3本欠損した患者様です。上の前歯ですので入れ歯を支える
針金が見えるのが気になるので、他院で針金のないノンクラスプデン
チャーを作られたそうですが、違和感が大きすぎて一日中入れておく
ことができないので、インプラント治療をご相談に来られました。健
康な歯を削らないということから考えれば、、入れ歯がベストである
ことはまちがいありませんが、QOL（生活の質）の低下を招くことが
あれば違う治療方法を考えねばなりませんね。次の画像はノンクラス
プデンチャーを外した状態ですが、両脇の歯の付け根が少し下げり気
味でブリッジにした場合支える両脇の歯を通常より削ることになりま
すので、あまりお勧めできません。その両脇の歯の寿命が短くなりそ
うです。そうなるとインプラントが最適ではないかと思います。
2、インプラント埋入
当クリニックではその症例に応じてインプラントを使い分けていま
す。インプラントはすべて同じではありません。噛む力の強い方、骨
の薄い方、骨の柔らかい方などそれぞれ個人差がありそれを1つのメ
ーカーのインプラントで対応することがかなり無理です。当クリニッ
クでは上記の条件を考慮しチタンインプラントとHAインプラントを
使い分けています。余談ですがどのメーカーも材質に差はありません
。どのインプラントでも骨に結合します。問題はインプラントを埋入
するタイミング、なるべく理想的な位置、方向に埋入できるか、
インプラントサイズの選択、炎症した歯茎の搔爬など列挙にいとまが
ないですが、つまり術者の経験。スキルで決まります。
３、仮歯の装着
最近このような症例が多いのですが、仮歯が審美的に装着できていれ
ばジルコニアで製作したインプラントの被せ物の予測が患者様もご理
解しやすいと思います。仮歯は技工所に前もって製作したものを使用
しています。完成時の口腔内写真は後日ブログにアップする予定で
す。仮歯ですがこれだけでも患者様のQOLは改善できたと思います。
