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左右の上の奥歯の骨が薄く4本のインプラントを入れ歯からブリッジに変えた症例
左右の奥歯の骨が薄くインプラントを希望されてます。他院では骨が
薄いので、インプラントを埋入する前にいったん骨を作ってからイン
プラントを埋入する必要があると診断されました。早速骨の状況を確
認するためCTで確認したところ薄いところでは1mm~2mm程度でし
た。従来のインプラント埋入ではインプラントを埋入前またはインプ
ラントの埋入と同時に人工骨を使いインプラント手術を行うという手
技が取られてきました。つまり上顎洞(副鼻腔)の中に人工骨を使い
インプラントの長さに対して骨の不足分を補うという考えです。しか
し実際は容易ではなく思うように骨が作れないこ多々あります。当ク
リニックでは今までこの手技を使ってきましたが、急性の上顎洞炎を
起こしインプラントの再埋入を行った症例がいくつもあります。また
ようやくできた骨が徐々に吸収してくる場合もあります。この手技を
難しくしている要因のひとつにはインプラントの形状があります。
インプラントはもともと筒状の細長い形状でした。当クリニックでは
サイコロ状した形状のインプラントを使用しています。この形状の
インプラントを使用することで、骨を再生することには必ずといって
使われてきた人工骨を使う必要がなくなりました。そのために急性の
上顎洞炎を起こすことはなく安全にインプラントを埋入することが
できるようになっています。
1、インプラント埋入前
左右の奥歯の部分(赤い印)に左右それぞれ2本ずつインプラントを
埋入しインプラントブリッジを製作する治療計画です。人工骨は使用
していません。