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上顎前歯部2歯欠損に対して1本のインプラントで2歯を支えるカンチレバーで対応した症例
カンチレバーとは一端(片方)だけが柱や壁などの支持体に固定され
て、もう一端が空中に突き出して支えのない状態になっている構造を
いいます。
この治療法は意外とインプラントだけでなく天然歯を利用したブリッ
ジ(延長ブリッジ)などにも使われることがあります。今回の症例に
おいては黄色い2本の矢印の歯が保存できなく抜歯となりました。歯の
幅などを考えれば2歯欠損に対して2本のインプラントを埋入するの
が最適です。ただし患者様ごとに口腔内の状況は異なります。この患
者様はすでに赤い矢印の部分にはそれぞれ2本のインプラントが埋入
されており、ここに2本のインプラントを追加埋入することが果たし
て適切かと考えるとインプラントは入れすぎといえます。常にインプ
ラント治療計画を立てるときは、最適なインプラント本数と力のバラ
ンスです。インプラントの埋入本数が少ないとインプラントに過度の
力が加わり、上部構造の破折やインプラント周囲の骨吸収が生じるリ
スクが高まります。さらに患者様の年齢、骨の状況、残存歯の歯周病
の罹患状況、咬合力など様々な要因を考慮しながら、将来欠損リスク
が高い歯を予測しながらインプラント治療計画を提示させていただい
ています。
1、インプラント埋入前
黄色い矢印の部分を2歯抜歯し2本の欠損に対して1本のインプラン
トで対応する治療計画です。
2、抜歯とインプラント埋入
3、アバット(土台)の取り付け
埋入したインプラントのISQ(インプラント安定指数)を測定した結果
仮歯装着が可能と確認できたため、アバット(土台)を取り付けます。
4、仮歯の装着
一番気になるのは2本の歯を1本のインプラントで長年支えることが
可能かどうかということだと思います。約40年のインプラント治療の
経験から前歯は大丈夫ですが、奥歯は噛む力が強く加わりますの
で、わずかな症例数ですが徐々に骨吸収が生じてくる場合があります。
その時はインプラントを追加埋入することになります。




































