上の顎の薄い部位に人工骨を使わずショートインプラントで埋入を行った症例(レントゲン画像)

記事タイトル

上の顎の薄い部位に人工骨を使わずショートインプラントで埋入を行った症例(レントゲン画像)

今回のブログは

前回で最後に記載しましたが

上顎の奥歯の骨が薄い場合

人工骨を使わず

ショートインプラントだけで

埋入した症例です

骨の厚みが3ミリです

画像3

従来であれば

インプラント埋入前に

またはインプラント埋入と同時に

人工骨を上顎洞とシュナイダー膜の間に

充填しますが

ショートインプラントでは

人工骨を使用しません

これは

骨を削るドリルの回転方法を

正回転ではなく逆回転で

行うため

骨の切削片を利用しながら

骨とシュナイダー膜の間に

人工骨の代わりに

充填されていきます

また今回使用した

インプラントの形状は

幅が6ミリ

長さ7ミリです

画像4

長さは従来より

短いものの

幅が従来のものより

1.5~2.0倍大きいため

埋入時での

インプラントの安定に優れ

早く骨と結合します

まとめると

1、人工骨を使用しないので

  インプラント周囲炎を発症するリスクを

  抑えることができる

2、人工骨を充填しないため

  インプラント手術時間が短くなり

  術後の腫れや痛みを抑えることができる

3、インプラントの被せ物を装着後

  インプラント周囲の骨の吸収を

  抑えることができる

 

この部位の骨が薄い症例は

今まで様々な治療方法が開発されて

きましたが

ショートインプラントを使用した

インプラント埋入は

患者様にとっても

術者にとっても

利点が多い治療法と考えています

  • 上の顎の薄い部位に人工骨を使わずショートインプラントで埋入を行った症例(レントゲン画像)
  • 上の顎の薄い部位に人工骨を使わずショートインプラントで埋入を行った症例(レントゲン画像)